ちっぷすの場合

 
2ヶ月前の10月22日。親戚の子が1匹の仔猫を連れてきた。今日は台風が来るから、この仔猫を一晩だけ預かって欲しいと言う彼女は、小学4年生。近所の公園で他の小中学生と一緒に仔猫の世話をしているということは、以前に聞いて知っていた。

仔猫はとっても可愛いかった。確かに台風の中、外にいたら死んでしまうかもしれない。母も私もそう思って仔猫を一晩あずかることにした。でもうちにはたくさんの猫がいる。可哀相だけど仔猫はかごの中に入れた。仔猫はかごの中でもおとなしかった。 

翌日は通院日で会社を休んだ私は9時頃に起きたんだけど、その時にはもう仔猫はいなかった。女の子のお兄さん(中学生2年生)が仔猫を引き取って行ったのだ。仔猫は公園に戻されたようだ。

病院に行く時に公園に行ってみた。仔猫は公園の植え込みの中にいた。そこには濡れて潰れたダンボール箱とビニール傘があった。このダンボール箱が仔猫の寝床だったんだろう。

子供達は順番に仔猫にエサを持って行ってたそうだ。そのエサの殆どはお菓子。仔猫は他にカエルやバッタを捕って食べていたようだった。

昨日会ったばかりの私に擦り寄ってくる仔猫を前に、この仔を引き取ろうと決めた。だってこの先、冬が来て雪でも降ったらこの仔猫は死んでしまう。今は病院に間にあわなくなるから、病院から帰ったら仔猫をここから連れて帰ろう。そう思いながら病院に行った。

でも、病院から帰って公園に行った時、仔猫はいなかった。その後も何度も見に行ったけど・・・いなかった。翌日も翌々日も見に行ったけどいなかった。

ところが、その4日後。家に帰ると居間にかごに入れられた仔猫がいた。母が私が引き取るつもりだと親戚の女の子に言っていたらしく、彼女が見つけて連れて来たのだ。

こうしてこの仔猫の「ちっぷす」はうちの猫になった。ちなみに「ちっぷす」という名前は最初に食べたのがポテトチップスだったからと、子供達が命名したそうだ。